まめだ役・M・A・O×大黒亭文狐役・山村響インタビュー 感情豊かなまめだとクールな文狐、正反対な演技の方向性 —まずは主人公・まめだの印象を教えてください。 M・A・O まめだちゃんに関しては、オーディションのときは幼いイメージで演じさせていただきましたが、音響監督の納谷(僚介)さんから「年齢感をちょっと上げて」というディレクションがあったので、本番のアフレコでは微調整しました。 山村 まめだは感情の切り替わりがすごく激しいし、第1話で人を脅かそうとしては失敗しているシーンとかすごかった。とにかく目まぐるしいシーンなのに、収録を途中で切らずに一回で録りきっていたから「えっ、M・A・Oちゃん、全部やっちゃうんだ!」って。 M・A・O あのシーンは……気合を入れてがんばりました(笑)! 山村 それで、最後は橋の下で謎のお菓子を食べながら哀愁を漂わせるところに行きついて……。 M・A・O しょぼーんとして落ちこんでいたところを「明日からはやるぞー!」という感じで、いきなり天井まで上がるように感情を切り替えるのが難しかったです。落ち込むことはあるけれど、それでもポジティブなところが彼女のかわいさでもあるので、そういった魅力をしっかりお伝えしたいと思いながら演じさせていただきました。あと、まめだちゃんは表裏がまったくない女の子なので、素直に真っ直ぐ突き進むようなイメージを心掛けました。 山村 思ったことをまっすぐにちゃんと言うから、あのしららでさえもデレちゃう(笑)。 M・A・O しららちゃんとまめだちゃんのコンビもまたかわいいですよね(笑)。 山村 こうやって見ると、まめだは本当に文狐師匠とは正反対で、やっぱり師匠にないものを持っているなって感じます。私は文狐のポジションからまめだを見る感じになるので「がんばってるなぁ。かわいいなぁ……」という感覚で眺めさせてもらっています(笑)。 —まめだの師匠である文狐の印象はいかがですか? 山村 年齢や声の感じについてはあまり修正される感じではありませんでした。むしろ年齢不詳感を出せたらなぁ……と思いながらやらせていただいていたので、具体的な年齢をイメージしてお芝居をした感じではなかったです。 M・A・O 文狐師匠は本当にクールで格好良いイメージですよね。ずっとこの道で生きてきたという雰囲気がにじみ出ていて。でも、ちょっとしたところで優しいから「そういうところが好き!」と惚れてしまいます(笑)。 山村 あと個人的に文狐を演じる上で大変だったのは、彼女がずっと関西弁でしゃべるというところですね。私は大阪ではなくて福岡の出身なので、イントネーションからして苦戦しました。ちなみに、M・A・Oちゃんは大阪の出身ということで、役が決まってからは現場で教えてもらっていて、テストが終わるたびに「今のイントネーション間違ってなかった?」みたいにチェックしてもらっていました。 —クールな文狐のキャラで関西弁をしゃべるのは難しそうなイメージです。 山村 たしかに関西弁はどこか温かいイメージがありますからね……。アフレコ以外の日常生活で見かけた看板や本の一節を「これを関西弁で言ったらどうなるんだろう?」みたいな感じで、ずっと頭の中で勝手に変換する作業をおこなっていました。それが合っているかどうかはわかりませんが、そんなトレーニングしながらアフレコに臨んでいました。 M・A・O 山村さんがあまりにきれいな大阪弁をしゃべるので、本当に耳が良い方だな!素晴らしいな!と思っていました。 山村 いやいや、大阪出身のM・A・Oちゃんに褒められるなんて、こんなにありがたいことはないです! “しっぽなのしっぽ”を見るともう一度本編を見返したくなる!? —これからオンエアをご覧になる方に向けて、アニメのおすすめポイントを教えてください。 M・A・O 作品の世界観や映像はもちろん、音楽も素敵なので、じっくり楽しんでいただきたいです! あと、Cパートに入っている“しっぽなのしっぽ”というコーナーでは、その話数に登場した落語のエピソードをわかりやすく解説しているのでこちらもおすすめしたいです。落語のことはあまり知らないという方も「あっ、こういう流れのお話でオチはこういうことだったんだ!」と感じていただけると思います。 山村 “しっぽなのしっぽ”を見ると、また本編を見返したくなるよね。ものすごく説明が詰まっているから収録するM・A・Oちゃんは大変そうだったけど(笑) M・A・O とくに第1話や第2話の“しっぽなのしっぽ”では、説明ゼリフが山ほどあるのに尺が決まっていたので……はい……とにかくがんばりました(笑)。早口で聞き取れない感じになっていないかということをひたすら考えて演じさせていただきましたが、大丈夫だったのかいまだに不安です……。 山村 さすがだったよ!内容もスッと頭に入ってきましたし、私はもう、「人間、あの速さでこれだけの言葉をしゃべれるんだなぁ……」ってボケーっと眺めることしかできませんでした(笑)。 —山村さんのおすすめポイントは? 山村 テーマが“上方落語”というと難しそうなイメージもあるかもしれませんが、この作品での描かれ方は押しつけがましくありません。私も原作コミックを読んだときにそうだったんですけど、「あぁ、上方落語ってこういうものなのか」というのが自然にスッと入ってくるような作りになっているので、文狐を始め、いろいろなキャラクターの落語が楽しめると思います。そこでもし興味を持っていただけたら、ぜひ実際の落語家さんたちの興行を見ていただけたらって……。関西付近にお住まいの方は、大阪には天満天神繁昌亭という上方落語の寄席もありますしそちらに足を運んでみたら、きっとアニメと合わせて素敵な体験ができるんじゃないかと思います。
感情豊かなまめだとクールな文狐、正反対な演技の方向性
—まずは主人公・まめだの印象を教えてください。
M・A・O まめだちゃんに関しては、オーディションのときは幼いイメージで演じさせていただきましたが、音響監督の納谷(僚介)さんから「年齢感をちょっと上げて」というディレクションがあったので、本番のアフレコでは微調整しました。
山村 まめだは感情の切り替わりがすごく激しいし、第1話で人を脅かそうとしては失敗しているシーンとかすごかった。とにかく目まぐるしいシーンなのに、収録を途中で切らずに一回で録りきっていたから「えっ、M・A・Oちゃん、全部やっちゃうんだ!」って。
M・A・O あのシーンは……気合を入れてがんばりました(笑)!
山村 それで、最後は橋の下で謎のお菓子を食べながら哀愁を漂わせるところに行きついて……。
M・A・O しょぼーんとして落ちこんでいたところを「明日からはやるぞー!」という感じで、いきなり天井まで上がるように感情を切り替えるのが難しかったです。落ち込むことはあるけれど、それでもポジティブなところが彼女のかわいさでもあるので、そういった魅力をしっかりお伝えしたいと思いながら演じさせていただきました。あと、まめだちゃんは表裏がまったくない女の子なので、素直に真っ直ぐ突き進むようなイメージを心掛けました。
山村 思ったことをまっすぐにちゃんと言うから、あのしららでさえもデレちゃう(笑)。
M・A・O しららちゃんとまめだちゃんのコンビもまたかわいいですよね(笑)。
山村 こうやって見ると、まめだは本当に文狐師匠とは正反対で、やっぱり師匠にないものを持っているなって感じます。私は文狐のポジションからまめだを見る感じになるので「がんばってるなぁ。かわいいなぁ……」という感覚で眺めさせてもらっています(笑)。
—まめだの師匠である文狐の印象はいかがですか?
山村 年齢や声の感じについてはあまり修正される感じではありませんでした。むしろ年齢不詳感を出せたらなぁ……と思いながらやらせていただいていたので、具体的な年齢をイメージしてお芝居をした感じではなかったです。
M・A・O 文狐師匠は本当にクールで格好良いイメージですよね。ずっとこの道で生きてきたという雰囲気がにじみ出ていて。でも、ちょっとしたところで優しいから「そういうところが好き!」と惚れてしまいます(笑)。
山村 あと個人的に文狐を演じる上で大変だったのは、彼女がずっと関西弁でしゃべるというところですね。私は大阪ではなくて福岡の出身なので、イントネーションからして苦戦しました。ちなみに、M・A・Oちゃんは大阪の出身ということで、役が決まってからは現場で教えてもらっていて、テストが終わるたびに「今のイントネーション間違ってなかった?」みたいにチェックしてもらっていました。
—クールな文狐のキャラで関西弁をしゃべるのは難しそうなイメージです。
山村 たしかに関西弁はどこか温かいイメージがありますからね……。アフレコ以外の日常生活で見かけた看板や本の一節を「これを関西弁で言ったらどうなるんだろう?」みたいな感じで、ずっと頭の中で勝手に変換する作業をおこなっていました。それが合っているかどうかはわかりませんが、そんなトレーニングしながらアフレコに臨んでいました。
M・A・O 山村さんがあまりにきれいな大阪弁をしゃべるので、本当に耳が良い方だな!素晴らしいな!と思っていました。
山村 いやいや、大阪出身のM・A・Oちゃんに褒められるなんて、こんなにありがたいことはないです!
“しっぽなのしっぽ”を見るともう一度本編を見返したくなる!?
—これからオンエアをご覧になる方に向けて、アニメのおすすめポイントを教えてください。
M・A・O 作品の世界観や映像はもちろん、音楽も素敵なので、じっくり楽しんでいただきたいです! あと、Cパートに入っている“しっぽなのしっぽ”というコーナーでは、その話数に登場した落語のエピソードをわかりやすく解説しているのでこちらもおすすめしたいです。落語のことはあまり知らないという方も「あっ、こういう流れのお話でオチはこういうことだったんだ!」と感じていただけると思います。
山村 “しっぽなのしっぽ”を見ると、また本編を見返したくなるよね。ものすごく説明が詰まっているから収録するM・A・Oちゃんは大変そうだったけど(笑)
M・A・O とくに第1話や第2話の“しっぽなのしっぽ”では、説明ゼリフが山ほどあるのに尺が決まっていたので……はい……とにかくがんばりました(笑)。早口で聞き取れない感じになっていないかということをひたすら考えて演じさせていただきましたが、大丈夫だったのかいまだに不安です……。
山村 さすがだったよ!内容もスッと頭に入ってきましたし、私はもう、「人間、あの速さでこれだけの言葉をしゃべれるんだなぁ……」ってボケーっと眺めることしかできませんでした(笑)。
—山村さんのおすすめポイントは?
山村 テーマが“上方落語”というと難しそうなイメージもあるかもしれませんが、この作品での描かれ方は押しつけがましくありません。私も原作コミックを読んだときにそうだったんですけど、「あぁ、上方落語ってこういうものなのか」というのが自然にスッと入ってくるような作りになっているので、文狐を始め、いろいろなキャラクターの落語が楽しめると思います。そこでもし興味を持っていただけたら、ぜひ実際の落語家さんたちの興行を見ていただけたらって……。関西付近にお住まいの方は、大阪には天満天神繁昌亭という上方落語の寄席もありますしそちらに足を運んでみたら、きっとアニメと合わせて素敵な体験ができるんじゃないかと思います。